建設発生土を
“資源”に変える
リサイクルシステム
搬入前に、工事の状況により現地確認を行います。
これにより受入可能であるかや、適正な処理方法を事前にお伝えしています。
現場から搬入された発生土は、トラックスケールに乗ることで車両番号・積載量・搬入日時・発生元などを記録しています。
また、受け入れ時には搬入状況・土質を写真で撮影して土の状態を確認し、含水率・粒度・異物の有無などを目視でチェックします。
これにより、どの現場からどのような土が持ち込まれたのかを明確にし、不適切な搬入や異物の混入を防止しています。
すべての搬入される建設発生土の情報は写真とともに記録・保管しており、後日、搬入内容を確認できるようトレーサビリティ(追跡性)を確保しています。





土をよみがえらせる
改良土の製造と品質管理体制
受け入れた発生土は、粒度調整や用途に応じ仕分けを行い、再利用に適した状態へ整えます。
こうした前処理により、ニーズに合わせた仕分けと改良後の品質ムラを防ぎ、安定した土質を確保します。
その後、土の性状や含水率に応じて、石灰系固化材を添加します。
攪拌機や重機で均一に混合することで、強度・透水性などの特性をコントロールし、造成・埋め戻し・路盤材など、用途に応じた改良土を製造します。
受入時の土砂と改良後の成分試験・土質試験を行うことで、安全性を担保し、すべての結果を記録として管理しています。
これらの検査・管理体制により、再利用時にも安心して使用できる、安定した改良土の提供を実現しています。





環境にやさしい改良土の
循環利用システム
品質確認を終えた土砂や改良土は、造成工事や埋め戻し材、路盤材など、さまざまな土木現場で再利用されています。
さらに、農地への活用も行っており、田から畑への土壌改良やかさ上げに使用されることで、農地の生産性向上にも貢献しています。
改良によって安定した性状を持つため、施工時の扱いやすさや仕上がりの均一性にも優れ、現場や農地での品質向上や作業効率の向上にも役立っています。
また、再利用される土砂や改良土は、天然資源の採取を抑制し、環境負荷を軽減する「循環型資源」として重要な役割を果たしています。
当社では、搬出時にも運搬先の位置情報や写真、出荷記録を残し、どの現場・農地にどの材料がどれくらい使用されたかを追跡できる”見える管理体制”を整えています。
このように、受け入れから再利用までの一連の工程を自社で一貫管理することで、環境にやさしく、かつ安全で安心な改良土の供給を実現しています。

